離乳食の進め方|いつから始める?初期・中期・後期の量と1日のスケジュール

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離乳食の進め方は、この3つを守れば大丈夫

「離乳食はいつから、何を、どれくらい?」——最初にぶつかるこの疑問に、先に答えを置いておきます。迷ったら「生後5〜6か月ごろ、赤ちゃんの体調がよい平日の午前中に、10倍がゆを小さじ1杯から」で大丈夫です。10倍がゆとは、お米1に対して水10の割合で炊いた、なめらかなおかゆのこと。ここから始めるのは、米はアレルギー症状が出にくいとされ、なめらかにすりつぶせるので飲み込む練習にも向いているためです。

そして、進め方で本当に守るべきルールは次の3つだけです。

  1. 新しい食材は1日1種類、1さじから
  2. 平日の午前中〜昼に試す(体調に変化が出たとき、小児科が開いている時間帯だから)
  3. 表の量どおりに食べなくても気にしない(量より、飲み込めているかを見る)

この3つさえ押さえておけば、あとは赤ちゃんのペースに合わせて構いません。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定)も、月齢別の目安量を示したうえで、その量は子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整するものだと注記しています。

この記事では、月齢別の1回あたりの量(グラム数)1日のスケジュール例次の段階へ進んでよい判断の基準、そして卵の始め方・はちみつ・窒息といった安全面まで、実際に手を動かすのに必要な形でまとめました。

なお、食物アレルギーや発育の心配など体質・健康に関わる部分は個人差が大きいため、気になる症状があるときは自己判断せず、かかりつけ医・小児科に相談してください。

離乳食はいつから?月齢より4つのサイン

支援ガイドは、離乳の開始を生後5〜6か月頃が適当としています。ただし決め手は月齢そのものではなく、次のサインがそろっているかどうかです。

  1. 首がしっかりすわり、支えると座れる
  2. 大人が食べているものに興味を示す(じっと見る、口をモグモグさせる、手を伸ばす)
  3. スプーンを口に入れても舌で強く押し出さない哺乳反射=母乳やミルクを飲むための生まれつきの反射が弱まってきたサイン)
  4. よだれが増えてきた

実際の開始時期には幅があります。平成27年度乳幼児栄養調査(2016年公表)では、離乳食を始めた時期は「6か月」が44.9%で最多、10年前の調査よりピークが1か月遅い時期にずれていました。5か月ちょうどに始めなければいけない、というものではありません。

遅らせても、アレルギー予防にはならない

早すぎる開始は、消化の負担や、まだ飲み込む準備ができていないことによる食べにくさにつながることがあります。一方で「遅らせれば安心」というのも正しくありません。支援ガイドは、離乳食の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせることに、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠は認められていないとはっきり書いています。心配だからと後ろにずらす必要はない、ということです。

果汁やスープから始めなくてよい

かつては離乳食の前に果汁を与える考え方がありましたが、支援ガイドは離乳開始前に果汁を与えることの栄養学的な意義は認められていないとしています。果汁でおなかが満たされると、母乳や育児用ミルクの量が減り、たんぱく質・脂質・鉄・カルシウムなどの摂取が落ちることが懸念されるためです。最初の一口は、おかゆからで構いません。

月齢別の進め方早見表|回数・かたさ・1回の量

支援ガイドの「離乳食の進め方の目安」をもとに、1回あたりの量をまとめたものが次の表です。

時期 目安月齢 回数 かたさの目安 穀類 野菜・果物 たんぱく質(どれか1つ)
初期(ゴックン期) 5〜6か月 1日1回 なめらかにすりつぶす(ヨーグルトくらい) 10倍がゆを小さじ1から 慣れたら小さじ1から 慣れたら豆腐・白身魚・固ゆで卵黄を小さじ1から
中期(モグモグ期) 7〜8か月 1日2回 舌でつぶせる(豆腐くらい) 全がゆ50〜80g 20〜30g 魚10〜15g/肉10〜15g/豆腐30〜40g/卵黄1個〜全卵1/3個/乳製品50〜70g
後期(カミカミ期) 9〜11か月 1日3回 歯ぐきでつぶせる(バナナくらい) 全がゆ90g〜軟飯80g 30〜40g 魚15g/肉15g/豆腐45g/全卵1/2個/乳製品80g
完了期(パクパク期) 12〜18か月 1日3回+補食1〜2回 歯ぐきで噛める(肉だんごくらい) 軟飯90g〜ごはん80g 40〜50g 魚15〜20g/肉15〜20g/豆腐50〜55g/全卵1/2〜2/3個/乳製品100g

表の言葉を補足しておきます。全がゆは米1に対して水5で炊いたおかゆ(5倍がゆとも呼びます)、軟飯は普通のごはんより水を多めに炊いたやわらかいごはん、補食は3回の食事だけでは足りないぶんを補うおやつのことです。

読み方で大事なのが2点あります。

  • たんぱく質は1食につきどれか1種類が基本。2種類を組み合わせるなら、それぞれ半量ずつにします(例:中期に豆腐と魚を両方使うなら、豆腐15〜20g+魚5〜7g程度)。
  • 初期だけ、公式の目安にグラム数がありません。支援ガイドは「つぶしがゆから始める。すりつぶした野菜等も試してみる。慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚・卵黄等を試してみる」としか書いていません。数字が出てこないのは書き漏らしではなく、初期は量を食べる時期ではないからです。飲み込めているか、口を閉じて取り込めているかのほうが大事な指標になります。

初期(ゴックン期)5〜6か月ごろ

1日1回、午前中の授乳前に与えます。中身は飲み込む練習が中心で、栄養の大半はまだ母乳・育児用ミルクからです。母乳やミルクは、これまでどおり欲しがるだけ与えて構いません。

開始からの1か月は、次のような順で食材を広げていくと無理がありません。

時期 進めること
1週目 10倍がゆだけ。小さじ1→2→3と少しずつ
2週目 かゆに加えて、野菜を1種類(にんじん・かぼちゃ・大根など、アクの少ないもの)を小さじ1から
3週目 野菜を2〜3種類に増やす。かゆも量を増やしていく
4週目 豆腐・白身魚(たい・かれい・しらすなど)を小さじ1から。固ゆでの卵黄もごく少量から

新しい食材は1日1種類だけ。同じ食材を2〜3日続けて様子を見てから次に進むと、体調に変化があったとき原因が分かりやすくなります。

中期(モグモグ期)7〜8か月ごろ

1日2回食になり、舌と上あごで食べ物をつぶせるようになってくる時期です。「舌でつぶせる固さ」とは、指で軽くつまんでつぶれる豆腐くらい。粒が少し残る程度に刻み、飲み込みにくそうなら片栗粉などでとろみをつけると食べやすくなります。

食材の種類を増やす時期でもあります。魚は白身から赤身(まぐろ・かつお)へ、肉は鶏ささみから進めていきます。

後期(カミカミ期)9〜11か月ごろ

1日3回食になり、生活リズムが大人の食事時間に近づきます。歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さが目安で、手づかみ食べが始まるのもこの時期です。散らかりますが、自分で食べる意欲と、口に運ぶ量を自分で加減する力が育つ大事な過程とされています(手づかみ食べの進め方)。

この時期に意識したいのがです。生後6か月を過ぎると、生まれたときに蓄えていた鉄が減ってくるうえ、母乳に含まれる鉄はごくわずかなため、食事から補う必要が出てきます。支援ガイドも、9か月頃からは赤身の魚・肉、レバーなどを取り入れることをすすめています。

完了期(パクパク期)12〜18か月ごろ

離乳の完了とは、エネルギーと栄養素の大部分を母乳や育児用ミルク以外の食べ物から摂れるようになった状態のこと。母乳やミルクを飲んでいない状態を意味するものではありません。支援ガイドはこの点をわざわざ明記しており、「離乳が完了したら授乳もやめなければ」と考える必要はありません(卒乳の方法)。

1日3回の食事に加え、必要に応じて補食を1〜2回。ここから少しずつ幼児食へ移っていきます(幼児食への移行)。

次の段階へ進んでよい判断の基準

「そろそろ2回食にしていいのか分からない」という迷いは、月齢だけを見ていると答えが出ません。支援ガイドは各時期に「摂食機能の目安」、つまり口の動きの発達段階を示しており、これが実は分かりやすい判断材料になります。

進む先 目安の時期 見るポイント
1回食 → 2回食 開始からおよそ1か月後 口を閉じてスプーンから取り込み、ゴックンと飲み込めている。舌で押し出すことがほぼない
2回食 → 3回食 9か月ごろ 口をモグモグと上下に動かし、舌と上あごで食べ物をつぶせている。2回食のリズムが安定している
3回食 → 完了期へ 12か月ごろ 歯ぐきでつぶして食べられる。手づかみで自分から口に運ぶ。3回の食事が生活リズムに乗っている

いずれも「表の量を完食できたら」ではありません。量ではなく口の動きを基準にすると、周りと比べて焦る場面がぐっと減ります。

1日のスケジュール例

授乳と離乳食をどう組み合わせるかは、月齢によって形が変わります。あくまで一例で、この時刻どおりである必要はありません。

時期 1日の流れの例
初期(1回食) 6時 授乳/10時 離乳食+授乳/14時 授乳/18時 授乳/22時 授乳
中期(2回食) 6時 授乳/10時 離乳食+授乳14時 離乳食+授乳/18時 授乳/22時 授乳
後期(3回食) 7時 離乳食+授乳12時 離乳食+授乳/15時 授乳/18時 離乳食+授乳/21時 授乳
完了期 8時 朝食/10時 補食と水分/12時 昼食/15時 補食/18時 夕食/就寝前 必要なら授乳

最初の一口は、体調に変化が出たときすぐ受診できるよう平日の午前中に。2回食、3回食と進んでからも、初めての食材を試すのは午前の回にしておくと安心です。生活リズム全体の整え方は月齢別の生活リズムにまとめています。

卵とアレルギーが心配な食材の進め方

卵・乳製品・小麦などは、アレルギー症状が出ることがある食材として知られています。ただし、前述のとおり開始を遅らせても予防にはなりません。「遅らせる」ではなく「少量から、様子を見ながら」が現在の考え方です。

卵の始め方は、次の手順が基本です。

  1. 固ゆで卵の卵黄から。20分ほどしっかりゆで、中心部を耳かき1杯ほどの量で試します
  2. 変化がなければ、翌日以降に小さじ1/4、1/2……と数日かけて増やす
  3. 卵黄1個分まで食べられたら、加熱した全卵へ。こちらも少量から同じように進めます
  4. 生卵・半熟卵は避け、しっかり火を通したものを使う

そのうえで、知っておくとよい研究があります。日本小児アレルギー学会は2017年、アトピー性皮膚炎のある乳児について、医師の管理のもとで生後6か月から加熱卵黄の微量摂取を始めることを、鶏卵アレルギーの発症予防を目的として推奨する提言を出しました。国立成育医療研究センターの研究グループが2017年に発表した臨床試験(PETIT研究)などが根拠です。ただし提言は、卵を始める前に湿疹(アトピー性皮膚炎)を治療して落ち着かせておくことが望ましいとも述べています。

つまり、湿疹が続いている赤ちゃんの場合、家庭で自己判断して卵を始めるより、先に小児科・アレルギー科で皮膚の状態を診てもらい、相談したうえで進めるのが安心です。すでにアレルギー症状が出たことがある場合も同じで、自己判断で除去したり再開したりせず、必ず医師の指示に従ってください。

安全のために必ず守りたいこと

量や進み具合と違い、ここだけは「個人差」で片づけられない項目です。

はちみつは1歳を過ぎるまで与えない

はちみつにはボツリヌス菌の芽胞(熱に強い、種のような状態)が含まれていることがあり、腸内環境が未熟な1歳未満の乳児が口にすると乳児ボツリヌス症を起こすおそれがあります。2017年には東京都で、はちみつを混ぜたジュースを与えられていた生後6か月の乳児が亡くなる事例が起き、厚生労働省があらためて注意喚起を行いました。

この芽胞は120℃で4分以上の加熱でないと死滅せず、家庭で煮沸しても取り除けません。はちみつ入りのパン・お菓子・飲料も同様なので、原材料表示を確認してください。

牛乳を飲みものとして与えるのは1歳から

料理に少量使うのは離乳中期以降から可能とされていますが、そのまま飲ませるのは1歳を過ぎてからが支援ガイドの考え方です。牛乳は鉄がごくわずかで、飲む量が多いとおなかが満たされてほかの食材が入らなくなり、鉄が不足しやすくなるためです。

窒息と誤嚥を防ぐ

誤嚥とは、食べ物が食道ではなく気管に入ってしまうことです。消費者庁によると、2014〜2019年の6年間に食品による窒息で亡くなった14歳以下の子どもは80人で、そのうち73人(約90%)が5歳以下でした。特に注意が必要なのが次の食品です。

  • 硬い豆・ナッツ類は5歳以下には食べさせない(細かく砕いても、気道に入ると気管支炎や肺炎を起こすおそれがあると消費者庁は指摘しています)
  • ミニトマト・ぶどうなど丸くつるっとしたものは4等分に切る、または加熱してやわらかくする
  • もち、こんにゃくゼリー、飴なども乳幼児期は避ける

あわせて、食べているあいだは目を離さない座って食べさせる(歩きながら・寝転んだままにしない)、泣いているときや眠いときに口に入れないの3つを習慣にしてください。姿勢が安定しないと丸のみにもつながりやすいので、足の裏が床や足置きにつくベビーチェアを使うのも有効です。

味付けと生もの

初期〜中期は基本的に調味料を使いません。赤ちゃんの腎臓は塩分を処理する力がまだ弱く、濃い味に慣れると薄味を受けつけにくくなるためです。刺身などの生ものも、加熱して食べられるようになるまでは避けます。

こんなときはどうする?悩み別の早見表

自分の状況に近い行を見てください。

今の悩み まず試したいこと
まったく食べない・口から出す 初期は「食べる量」より「飲み込めるか」の練習期間。体重が増えていて機嫌がよければ、量が少なくても様子を見て構いません。とろみをつける、人肌程度に温度を下げる、スプーンの素材を替えると変わることもあります
表の量に届かない/多すぎる 目安量はあくまで平均。極端に離れていて体重の増えが心配なときは、自治体の乳幼児健診や小児科で相談を
作る時間がない 市販のベビーフードとフリージングの併用でかなり楽になります。支援ガイドもベビーフードの活用に触れており、頼ることは手抜きではありません
毎回すりつぶすのが大変 初期の裏ごし・すりつぶしは離乳食用ブレンダーを使うと作業時間が大きく変わります
食べこぼしと後片づけがつらい お食事エプロンと、洗いやすい離乳食用食器。手づかみ食べが始まる後期以降は特に効きます
便秘がち 水分と、野菜・果物のとり方を見直します。続くようなら赤ちゃんの便秘対策を参考に、改善しなければ小児科へ
水やお茶を飲ませたい 中期ごろからストローマグやコップの練習を。完了期以降、母乳・ミルク以外で水分が摂れると進めやすくなります
アレルギーが心配 遅らせても予防にはなりません。1日1種類・平日午前中を守りつつ、湿疹があるなら先に小児科で相談を
保育園入園を控えている 園から渡される食材チェック表を早めにもらい、家で試した食材を増やしておくと入園後が楽です(保育園入園の準備
母乳・ミルクをどうするか迷う 初期〜中期は母乳・育児用ミルクが栄養の中心。減らす必要はありません。フォローアップミルクについては後述します

つまずきやすい5つのパターン

  1. 表の量を「ノルマ」だと思ってしまう:支援ガイドの数字は目安で、食欲や発達に応じて調整する前提で書かれています。完食できないことは失敗ではありません。
  2. 周りの子と進み具合を比べる:食べる量も進むスピードも個人差が大きい部分です。月齢どおりに進まないこと自体は、発達の問題を意味しません。
  3. 完璧な手作りにこだわって疲れきる:市販のベビーフードは栄養バランスや衛生面が管理されています。忙しい日に使うことは、むしろ続けるための工夫です。
  4. 食べないことに焦って口に押し込む:無理強いは食事そのものを嫌がる原因になりかねません。10分〜15分ほどで切り上げ、次の回に回すほうが結果的にうまくいきます。
  5. 新しい食材を夕方や休日前に試す:万一のとき受診しにくくなります。初めての食材は平日の午前中というルールを、面倒でも守ってください。

フォローアップミルクは必要?

フォローアップミルクとは、生後9か月頃から使える、牛乳の代わりを想定してつくられた飲みものです。名前から「粉ミルクの次に飲ませるもの」と思われがちですが、支援ガイドは母乳や育児用ミルクの代替品ではなく、離乳が順調に進んでいれば摂取する必要はないとしています。

使うことが検討されるのは、鉄が不足しやすい状態のときや、体重の増えが思わしくないときなどで、いずれも医師に相談したうえでの活用という位置づけです。詳しくはフォローアップミルクの比較にまとめました。育児用ミルクそのものの選び方は粉ミルクの比較をご覧ください。

よくある質問

Q1. 離乳食は、結局いつから始めればいいですか?
A. 生後5〜6か月ごろが目安です。ただし日付で決めるより、首がすわって支えると座れる・食べ物に興味を示す・スプーンを舌で押し出さない・よだれが増えた、といったサインがそろったタイミングを選んでください。実際の調査でも、開始は6か月がもっとも多くなっています。

Q2. 2回食にするのはいつからですか?
A. 開始からおよそ1か月後が目安ですが、決め手は口を閉じてゴックンと飲み込めているかどうかです。まだ舌で押し出すことが多いなら、1回食のまま続けて構いません。

Q3. 目安の量をまったく食べません。大丈夫でしょうか?
A. 初期は食べる量より飲み込む練習が主目的なので、少量でも問題ないことがほとんどです。体重が増えていて機嫌がよければ様子を見てよいでしょう。長期間ほとんど食べず、体重の増えも心配な場合は、自己判断せず小児科に相談してください。

Q4. 果汁やスープから始めたほうがいいですか?
A. その必要はありません。支援ガイドは、離乳開始前に果汁を与えることの栄養学的な意義は認められていないとしています。10倍がゆから始めてください。

Q5. 卵はいつ、どう始めればいいですか?
A. 初期の後半から、固ゆでにした卵黄を耳かき1杯ほどの量で始めます。数日かけて増やし、卵黄1個分まで進んだら加熱した全卵へ。湿疹がある場合は、先に小児科で皮膚の状態を相談してから始めるほうが安心です。

Q6. ベビーフード中心でも栄養は足りますか?
A. 市販のベビーフードは月齢に合わせた形状・栄養で作られており、活用が想定されています。気をつけたいのは、同じ商品ばかりだと食材や食感が偏りやすい点です。種類を変える、手作りの野菜を1品足すなど、組み合わせで補うとよいでしょう。

Q7. 手づかみ食べは、いつから、何から始めればいいですか?
A. 後期(9〜11か月ごろ)に始める子が多い傾向です。歯ぐきでつぶせるやわらかさにゆでた野菜スティック(にんじん・大根など、握れる太さ)から試すと取り組みやすくなります。丸くつるっとした食材はそのまま持たせないでください。

Q8. 離乳食はいつ終わりますか?母乳もやめることになりますか?
A. 離乳の完了は生後12〜18か月頃が目安ですが、これは「栄養の大部分を食事から摂れるようになった」という意味で、母乳や育児用ミルクをやめることとは別です。授乳を続けるかどうかは、家庭の状況に合わせて決めて構いません。

まとめ

離乳食の進め方は、細かく調べるほど情報が増えて迷いますが、実際に守るべきことは多くありません。生後5〜6か月ごろ、体調のよい平日の午前中に、10倍がゆ小さじ1から。新しい食材は1日1種類ずつ。表の量は目安で、食べきれなくていい——これが全体の骨格です。

進む・進まないの判断も、月齢や食べた量ではなく口の動きを見てください。ゴックンと飲み込めていれば2回食へ、モグモグとつぶせていれば3回食へ。この見方に切り替えると、同じ月齢の子と比べて落ち込むことがずいぶん少なくなります。

そのうえで、量や進み具合と違って譲れないのが安全面です。はちみつは1歳まで与えない、牛乳を飲みものにするのは1歳から、硬い豆やナッツは5歳以下には食べさせない、丸い食材は4等分にする。この4つだけは、覚えて損はありません。

うまくいかない日があっても、離乳食は数か月かけて進むものです。市販のベビーフードも冷凍作り置きも遠慮なく使いながら、困ったときは自治体の乳幼児健診や小児科、栄養相談の窓口を頼ってください。


出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定)/厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」(2016年公表)/厚生労働省 医薬・生活衛生局事務連絡「ハチミツを乳児に与えないよう改めて注意喚起」(2017年4月7日)/消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」(2021年1月20日)/日本小児アレルギー学会「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」(2017年6月)


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